- 会議室の誰も、切り替える必要はありません。 v1.2 では、音声まわりのすべてが閲覧者ごとの言語で表示されるようになりました。チャットの編集は自分の言語での差分として、ノートは1行ずつ、ドキュメントはインラインで表示されます。
- 日付つきの記録です。 数値は2026年5月時点のものです。当時のライブ対応言語は21言語で、アラビア語・トルコ語・ヒンディー語は無効化していました。現在の機能ごとの言語数は、言語に関する記事をご覧ください。
- InterMIND は、会議全体をメンバーそれぞれの言語に保ちます。 音声、チャット、ノート、そして会議後のリキャップまで対象です。ゲストはアカウント不要、リンクから無料で参加できます。お支払いはアクティブなメンバー分のみです。
英語に切り替えない会議室
国をまたぐ会議を設定します。参加者は3つのタイムゾーンから入ってきます。そして90秒もたたないうちに、誰かが 「全員の認識を揃えるために、英語で進めましょう」 と言い、その場でいちばん役職の高い人たちが黙り込むのを目にします。
この切り替えは、一種の税金です。時間にも、自信にも、実際に何が決まるかにもかかります。
私たちはこの6週間、「会議室の誰も切り替えなくていい」 という考え方を軸に InterMIND を作り直してきました。会話でも、チャットでも、ライブで入力しているノートでも、明日見返す編集履歴でも、切り替えは必要ありません。
何が変わったのか、順に説明します。
1. 音声だけでなく、すべてが閲覧者ごとに
ライブ音声翻訳は、これまでずっと目玉の機能でした。21言語に対応し、通話の開始時に参加者がそれぞれ自分の言語を選びます。v1.2 では、音声のまわりにあるものもすべて多言語になり、閲覧者ごとにリアルタイムで同期されます。(他の機能で表示されるもっと大きな数ではなく「21」である理由は、こちらの内訳をご覧ください。)
チャット:編集のたびに、変更点があなたの言語で見える
チャットのメッセージはすべて、入力された時点で翻訳されます。v1.2 での変更点はこうです。誰かがメッセージを編集したとき、以前の翻訳を捨てて新しい翻訳を丸ごと出し直すことはしません。以前の翻訳文と新しい翻訳文の差分をあなたの言語で計算し、インラインで表示します。
たとえば同僚が「we should review by Tuesday」を「we should review by Thursday」に編集したとします。スペイン語のレビュアーには、再翻訳された段落が出るわけではないので、どこが変わったのかを推測する必要はありません。martes → jueves とハイライトされて表示されます。Git の差分と同じ精度で、読者が使う21言語のどれででも表示されます。
太字、斜体、リストマーカーなど書式だけの編集でも、あえて再翻訳します。書式だけの編集は、意味が変わりやすい場所でもあるからです(たとえば、カンマが文の区切りになる場合です)。また、新しい翻訳がストリーミングで届くあいだも以前の翻訳は画面に残るので、API の応答を待って空白を見つめることはありません。
ノート:ライブで、1文字ずつ、言語ごとに
ホストは会議中に共有ノートのペインを開き、入力を始めます。参加者全員が、入力されるそばから1文字ずつ、自分の言語でノートを見ます。1行を編集すると、閲覧者には言語ごとの差分が表示されます。チャットの編集と同じ仕組みです。
ノートの翻訳も書き直し、ドキュメント全体ではなくリスト項目を個別に翻訳するようにしました。入れ子になったチェックリストは、Markdown のかたまりをそのまま翻訳すると構造が保たれず、モデルが階層を平坦にしてしまいます。<li> を1つずつ独立して翻訳することで、インデント、番号、インライン書式がどの言語でも崩れません。
添付ファイル:チャット内のドキュメントも、その場の言語で
Google ドキュメント、OneDrive のリンク、PDF をチャットに貼り付けてください。v1.2 ではインラインで表示されます。
- リンクされたドキュメント — タイトル、プレビュー、ドメインバッジを表示し、URL の文字列がそのまま見えることはありません。編集可能なドキュメントは、適切なロケールのヒント(
hl=)つきで新しいタブに開くため、ブラジルポルトガル語の読者が英語の Docs 画面に着くことはありません。 - 画像のアップロード — アップロード時にサムネイルを生成し、メッセージの吹き出し内ではグリッドに合わせたレスポンシブレイアウトで表示します。幅が狭くても画像がはみ出しません。
- 3段階のドキュメントアクセス — 編集、閲覧、アクセス不可 の3段階で、権限が許す場合は自動共有します。Drive へのアクセス権がない参加者にも、「権限がありません」というページではなく、すっきりした閲覧専用のプレビューを表示します。
遅延翻訳:より速く、より安く、よりノイズを少なく
これまでは、言語を切り替えるたびに履歴内のすべてのメッセージを翻訳していました。長く続くチームのチャンネルでは、二度とさかのぼって読まないメッセージのために、何時間分もの API 呼び出しをやり直すことになっていました。
v1.2 では IntersectionObserver を使い、メッセージがビューポートに入ったときにオンデマンドで翻訳します。会議中の言語切り替えは、いまでは一瞬です。あわせて、401 が返った時点でチャット一覧のポーリングをすぐに止めるようにしました。これで、皆さんは気づかなかったはずの暴走するエラーの連発も収まりました(私たちは気づいていました)。
音声の文字起こし:表示前にサニタイズ
文字起こしのテキストは表示前にサニタイズされます。独特な発音を使った HTML インジェクションはできません。当たり前に聞こえますが、2か月前まではそうではありませんでした。
2. ノートエディタが会話に追いつきました
ノートとチャットのメッセージは、次の機能を備えたリッチエディタを共有しています。
- 見出し、リスト、コードブロック用のスラッシュメニュー
- AI Improve による変換 — 段落を選んで、トーンの書き換え、拡張、要約、文法修正ができます。コピー&ペーストの往復なしで、エディタ内でそのまま行えます
- 参加者データと連動した @メンション —
@を入力すると、現在の参加者リストが表示されます - 幅が狭くても位置がずれない絵文字ピッカー
- メッセージ本文へ直接行える画像アップロード
AI Improve の変換は、出力トークンの上限なしで単一チェーンの挿入として実行されます(テスト中に、その上限に何度も当たったためです)。出力は marked で Markdown から HTML に変換されるので、エディタに生の ### Heading が表示されることはありません。
共有ノートは新しいタブで開けます。会議を片方のモニターで表示し、ドキュメントにはもう1画面を丸ごと使いたいときに便利です。サイドバーのリサイズが iframe の裏で動かなくなる問題も解消しました。
3. 会議室の「地味な部分」を、ようやくきちんと
翻訳機能も、それを支える会議室がしっかりしていなければ意味がありません。v1.2 では、不具合が起きて初めて気づくような抜けを、数多く解消しました。
| 機能 | 内容 | 重要な理由 |
|---|---|---|
| ホスト専用の権限 | マイク、カメラ、画面共有、チャットを、その他 → 設定から参加者ごとに制御 | モデレーションが無法地帯でなくなります |
| 会議ガイドのモーダル | キーボードショートカットとボタンの説明を1つのパネルに集約 | 新しいユーザーが説明なしで機能を見つけられます |
| ステージ上のノート共有 | カメラのオーバーレイの横にノートを固定。カメラは表示されたまま | 会議室の様子を見失わずにドキュメントを説明できます |
| 2種類の既読表示 | 閲覧中(いま見ている)と再訪(後から見た) | 二択の「配信済み」という見せかけより正確です |
| 参加前の承認待ち | ゲストには、表示される前に承認待ちの画面を表示 | 突然の参加も、気まずい退出もなくなります |
| アドホック会議のリンクコピー通知 | ホストが1人で入室した場合、リンクをコピーするかトーストで確認 | 「自分しかいないけど、リンクは送ったっけ?」という迷いを解消します |
| 挙手ボタンの修正 | ボタンが再び動作するようになりました | 壊れていましたが、もう直りました |
| 会議中のダークテーマ固定 | 会議室が表示されている間だけダークテーマに | 通話中の急な明るさの変化が和らぎます |
| Basic の1時間上限 | 無料の会議は60分で終了。Zoom Free の40分より余裕があります | 正直な料金体系です |
翻訳は、Free を含むすべてのプランでフル品質で動作します。
4. ツールと戦わなくていいチームへ
ロールとシートのモデルを、厳格な 1ユーザー1組織 の原則でゼロから作り直しました。チームが勝手に作られることも、幽霊組織もありません。オーナーはサブスクリプションをキャンセルでき、行き先のない譲渡を求められることもありません。
| ロール | 範囲 |
|---|---|
| Owner | 請求、ドメイン管理、以下のすべての操作 |
| Admin | 招待、ロール変更、ライセンスの付与(請求は不可) |
| Member | 会議、チャット、自分のプロフィール |
| Solo | 個人の連絡先、個人の会議(チームの範囲外) |
ライセンスは、Zoom と同じようにシートごとに割り当てられます。ユーザーテーブルからの一括操作(管理者にする、メンバーにする、ライセンスを付与する、ライセンスを取り消す)は、選択範囲全体に適用されます。一括操作の一部しか空きシートに収まらない場合は、はっきりと警告を表示します。
ライセンスの切り替えは楽観的更新で、サーバーの応答を待つスピナーはありません。シートを付与して、次のクリックでプランの上限を超える場合は、次に付与しようとする場所のすぐそばに、状況に応じた Buy more licenses の CTA が表示されます。ドメイン管理は Business 以上に限定され、そのことが明示されています。黙って隠すことはありません。
保留中の招待は自動で片付きます。セルフサービスも実用的です。メンバーが誤って自分を削除したり、自分に管理者権限を付与したり、自分の行に一括操作をかけたりすることはできません。Owner 専用の UI はオーナーにだけ表示され、メンバーには一切見えません。
ゲストのアクセスフローは、チームの境界の完全に外側に置かれるようになりました。ホストは、ゲストをチームに追加することなく、会議への参加を承認できます。ホスト個人の連絡先には、参加者サイドバーから別途「連絡先に追加」のオプションが表示されます。
5. 正直な取りやめと、正直な数字
リリースの記事は、実現できなかったことを率直に伝える機会でもあります。
アルファ期間中に、ライブの音声・チャット・ノートでアラビア語、トルコ語、ヒンディー語を無効にしました。 この3言語の翻訳品質は、当時の私たちの基準に届いていませんでした。注釈だらけで数だけを水増しするより、きちんと動く言語を提供したいと考えました。(追記:トルコ語とヒンディー語はその後ライブの言語ピッカーに戻りました。アラビア語は2026年7月に戻りましたが、エンジンが双方向とも基準に達していないため、2026年8月に再び取り下げました。音声・チャット・ノートは現在23言語です。言語ペアごとの品質は、数字の裏に隠さず /benchmark で公開しています。機能ごとの詳しい内訳もご覧ください。)スペイン語、ポルトガル語、中国語のピッカー名は、地域や文字体系がわかるように表記を改めました。「中国語」が簡体字なのか繁体字なのか、誰も推測しなくて済むようにするためです。
staging.intermind.com を廃止しました。 長期間存続するブランチは main だけです。本番環境へのデプロイは手動です。main へのプッシュ時の CI は、Vercel のプレビュー上で lint、ユニットテスト、統合テストを実行し、そこで止まります。自動では昇格させないので、うっかり本番に出してしまうこともありません。
翻訳サーバーをアムステルダムからパリに移行しました。 ヨーロッパのユーザーにとってレイテンシが目に見えて改善しました。同時にリトライ処理も追加し、上流プロバイダーの一時的な不調を吸収します。
2つの Sentry プロジェクトを1つにまとめ、環境タグで分けるようにしました。2つに分けるのは整理されているように聞こえましたが、実際には何かを信じる前に確認するダッシュボードが倍になっていました。
リプレイのセッションサンプリングを下げました。 以前のレートでは、組織のクォータをすべて使い切っていたためです。4xx の HTTP エラーも、対応できるものがほとんどなかったため、同じ理由でキャプチャ対象から外しました。
私たちは、翻訳のレイテンシ、品質スコア、評価方法を載せた**公開ベンチマーク**を公開しています。方法論のページには、次の開示があります。2026年4月23日より前は、チャットのハーネスが一部の翻訳イベントを誤ってカウントしており、報告されたレイテンシが水増しされていました。私たちはこれを見つけて修正し、誤った数値は履歴のグラフに残したうえで、そのことを明記しました。ベンチマークを公開する以上、誰もがこのような開示をするべきだと考えています。
本番環境では、Checkly による1時間ごとの合成 E2E チェックを実行しています。チャットの往復全体と音声の往復全体を対象に、LLM が採点する翻訳品質のアサーションも含みます。さらに、すべての公開ページで Sentry の Metric Alerts による Web Vitals の監視を行っています。何かが壊れても、翌朝ではなく数分以内に把握できます。
6. 8つのユースケース — 登録の前にお試しください
「翻訳します」と言うだけでは伝わりません。そこで、国をまたぐ会議が実際に必要になる場面を想定し、アニメーションデモつきのユースケースページを8つ作りました。
- 規制対象の多言語会議 — CAPA レビュー、査察の準備、複数拠点での品質会議。監査証跡は、最初から最後まで多言語です。
- 国境を越えた営業の通話 — 買い手の言語で商談をまとめ、チームのノートは自分たちの言語で残せます。
- 複数拠点でのエンジニアリングレビュー — 難しいのは雑談ではなく技術用語である、工場をまたいだ設計の説明に。
- リモートの技術面接 — 評価するのはエンジニアであって、その人の英語ではありません。
- 多言語のカスタマーサポート — すべてのチケット対応を、あらゆる言語で、1人の担当者が行えます。
- 語学レッスン — 講師は自然に話し、学習者は2言語の字幕とチャットを使えます。
- オンラインイベントとウェビナー — 1人のホストで複数の言語トラックを提供でき、中継の通訳者は不要です。
- リモートコンサルティング — 請求対象の時間を、専門用語の翻訳に費やさずに済みます。
/use-case の一覧ページには、CSS アニメーションのデモを含む全ケースを掲載しています。/demo では、台本つきの会話で翻訳を体験できます。アカウントも登録も不要です。
その他のリリース内容
漏れのないよう、簡単にまとめます。
- ES / PT / RU / ZH へのサイト全体のローカライズ。ロケールのプレフィックスつきルーティングと、すべての公開ルートへの
hreflangを含みます - コミット時の i18n 自動翻訳 —
en.jsonを編集すると、他の4ロケールが同じ pre-commit フックで翻訳され、再ステージされます(Gemini Flash → Sonnet のフォールバック) - 翻訳言語設定の一本化 — インターフェース言語と翻訳言語は、以前は別々の設定でずれることがありましたが、1つになりました
- 添付ファイルつきのバグ報告 — オンデマンドのスクリーンショット、会議ボタンのコンテキスト、Sentry のスレッド ID つきのメール配信
- バグ報告へのアプリ内返信 — Sentry の issue に私たちが返信すると、
@replyの規約を通じて、そのメッセージがあなたのフィードに届きます - ランディングページの、厳選したレビューによる G2 のソーシャルプルーフ カルーセル
- SEO 向けの Sitemap + robots.txt の生成と、残っていた古い URL のリダイレクト
- AI チャットつきのアプリ内ドキュメント — ナレッジベース全体を投入済みで、検索もでき、/docs から辿れます
- アダプティブなデフォルトページ — 実際によく使うエリアに応じて、サイドバーの並びが変わります
Free は今も使えます
全員無料のアルファ版は2026年6月までで、現在は課金が有効になっています。Basic プランはこれからもずっと無料です。ライブの音声翻訳とチャット翻訳が含まれ、会議は1時間まで、クレジットカードは不要です。
チームで InterMIND を試すなら、有料プランはどれも14日間のトライアルから始まります。支払いなしで、Business のすべてを体験できます。
→ デモを試す — 登録不要 → 無料アカウントを作成 — 30秒 → ユースケースを見る — あなたの場面を見つけてください
— Mind.com チーム
あなたのチームは、廊下で英語に切り替えたりしません。会議も、切り替えさせるべきではありません。
出典:Zoom — plans and pricing(Basic プランの40分の会議時間上限)、2026年8月確認。これはリリースの記事であり、製品の数値は2026年5月にリリースされた v1.2 時点のものです。現在の機能ごとの対応言語数は、How many languages do you support? をご覧ください。